2018年6月30日土曜日

『Insurgency』①手軽なCo-opとシビアなマルチ対戦

ども灰犬っす。
格安だったので『Insurgency』買っちゃった。

『Insurgency』はイラク戦争をモチーフとしたFPSで基本的にアメリカ軍とイラク軍側に分かれて戦う。そして『Day of Infamy』は『Insurgency』のmodがスタンドアローン化したものなので元となっている『Insurgency』もリアル志向でシビアなFPSだ。

このゲームはCo-opとマルチ対戦の2つのゲームモードがある。Co-opはお手軽な銃撃戦、マルチはシビアだけどいい感じにカジュアルな銃撃戦が楽しめる。

イラク戦争がモチーフなので、砂漠のようなマップもあれば、市街地のようなマップもある。暗い部屋に隠れているスナイパーや、窓に潜んでいるガンナーとかは、正直パッと見では分からない。見つけても豆粒みたいに小さかったりするので、反撃は難しい。だから何かよく分からんけど死んだという事態が多発する。だから『Insurgency』では他の陣取り系FPSよりも遥かにマップごとそして陣営やゲームモードごとの「キルゾーン」を把握することが大事になる。あとスモークで視界切るのも大事。ガンナーが制圧射撃してその隙に味方を移動させたりもできる。

装備は『Day of Infamy』と同様に兵科+ポイント式。一部の兵科では消音器もつけられるが、これがかなり強い。狙撃系の兵科では必須。射撃音で狙撃ポイントがすぐ割れてしまうので、消音器があれば一方的に撃てたりする。飛んでる弾の軌道なんてそうそう見えないので、狙撃ポイントも割れにくい。まあゲームを繰り返せば定番狙撃ポイントとかも分かってくるので有効性は薄れるが、頻繁に狙撃ポイントを変更して撹乱する際には役に立つ。

拳銃弾を使用するサブマシンガン等を除き、基本的に胴体1発で死ねる。だから威力の高いライフル等でHP弾やAP弾にポイントを割くのはちょっと微妙かも。MP5Kとかにはつけておきたい。UMPは.45ACP弾を使用するので元から威力が高い。

アメリカ軍側のM249やイラク側のRPKの弾には曳光弾が含まれていて、連続射撃すると赤や緑の線のようになる。この曳光弾はM249は赤(西側共通)でRPKは緑(東側共通)だ。この曳光弾のおかげで味方のガンナーの射線がどう通っているとか、敵のガンナーにどこから撃たれているとか、敵と味方の動きを把握できる。あとスモークでの視界切りの有効性について述べたが、マズルフラッシュに関しては見えたりする。連続射撃するガンナー職は特に。マズルフラッシュが見えてる時はそこに撃ち込んでやるとキルが取れる時がある。

あとこの手のゲームでは仕方ない(むしろ当然)だが、待ちが強い。そりゃそうだ。部屋に飛び込んで暗がりに潜む敵を見つけ、撃つというプロセスが必要になる攻める側と暗がりに潜んで飛び込んでくる敵を仕留める待つ側では待ちが有利になるのは当然だし、現実でもそうであろう。ガン待ちしてりゃキルは取れる。でも攻める側だって色々出来る。視界外からグレポンで吹っ飛ばしてもいいし、回り込んでケツを掘ってもいい。フラググレネードやフラッシュバン、スモークなどの各種投げ物も有効だ。

自分の近くのコンクリの壁に着弾した時の粉が飛び散る感じだとか、草むらに隠れながら目標に接近する時とか、狙撃銃を構えて獲物をじっと待つ緊張感はたまらない。あとグラフィックもまあまあ綺麗だし、乾いた銃声もGood。銃に関しても実際に使われているものは大体出てくる。Galil大好きなので嬉しい。お手軽なCo-opとシビアなマルチ対戦という1つで2度おいしい『Insurgency』は超おすすめ。セール時はワンコインで買えるし。

あと続編も出るぞ!!(『Insurgency Sandstorm』を参照)

2018年6月19日火曜日

『Portal』①こんなに面白いなんて知らなかった

ども灰犬っす。
今回は前にセールでまとめて買っていたけどガン積みしていた「Portal」のプレイ記事を書いていくよ。


結論から言うと
滅茶苦茶面白かった。

『Portal』はあのvalveが制作したゲームで、『HλLF-LIFE 2』や『Team Fortress2』などで採用されている「Source Engine 2007」を使用し、UIや操作感は一昔前のFPSといった感じ。いやでもね、これが滅茶苦茶面白かったんや。

『Portal』では直接弾を撃って敵を倒す動作は全く存在しない。オブジェクトを使用してタレットを黙らせることは出来るが、FPSの基本システムである「敵を撃つ」ことが完全にオミットされている。しかしプレイヤーは「ポータルガン」を使用し、「ブルーポータル」と「オレンジポータル」を自由に配置し、そこを行き来することで、謎を解いていくのだ。

それがまた面白い。天井と床にポータルを設置し永遠に落ち続け、落下中に新しいポータルを壁に設置することで落下の勢いを生かしたまま壁から飛び出して向こう岸に渡るなどといったアクションも可能だ。一見無理そうな箇所でも、必ず解法はあるし、それに気づいた時の爽快感は半端じゃない。

様々なアクションゲーム、シングルFPSをプレイすると、先に進めなくなった時の大体の解決法が大体分かるようになる。敵を一掃するとか、ロウソクに火をつけるとか、像とかを壊したりなどなど。所謂「テンプレ」の謎解きはサクサク感とある意味の安心感が得られるが、そうなるとむしろ蛇足ではないかと思われがちだ。しかし『Portal』は敢えて謎解きに内容を絞り、これまでには体験したことのない「パズル」を提供してくれる。10年前のゲームとは思えないほど新鮮さがあった。



そして『Portal』はゲームシステムだけでは無く、ストーリーも上出来だ。プレイヤーは『BIOSHOCK』並みの衝撃を受けるだろう。詳しくは言えないが、パズルメインのゲームと思わせておいてというvalveの戦略は素晴らしい。
『Portal』の存在自体は前々から知っていた。量販店で配布されているカタログを眺めていて「The Orange Box」にこの『Portal』が含まれていることを知った。そしてSteamのセール時に買った。最初は数ステージだけクリアして放置していたが、暇つぶしに再開するかと思って久しぶりにプレイしたら面白いのなんの。『Portal』がsteamerの義務教育と言われる所以が良く分かる。数時間で終わる程度のものなので、是非皆さんにプレイして貰いたい。

2018年6月15日金曜日

『Wolfenstein II: The New Colossus』①今更記事

ども灰犬っす。
前回の予告通り『Wolfenstein II: The New Colossus』について色々書いていくよ。

『The New Order』と『The Old Blood』をプレイした後に『The New Colossus』が出るって聞いて、こりゃもう買うしかないねって思った。滅茶苦茶面白かったもん。

じゃあ『The New Colossus』も全2作と同じような超良作だったかというと、そうでは無かった。面白かったんだけどね。そのことについて色々書く。

ゲーム性に関しては、いつものWolfensteinで安心した。蛇足なマルチ対戦も無い、ひたすら敵をブチ殺してガンガン進んでいくスタイル。この点が守られていたおかげで最低限の面白さは担保されていたんだと思う。

グラフィックに関しても、順当に進化していて、特に光と影の表現が美しい。この点も特に不満は無かった。

デザインやロケーションに関しては、ナチスに占領したアメリカという異質な空間を上手く再現できていたと思う。銃器のデザインも前作から良い感じに近未来感がプラスされていて、三作の時系列が上手く表現できていた。乗り物やメカに関しては少々ベタなものもあったが、概ね評価できる。

そして私が特に評価したいのは、音楽である。今作もあのMick Gordon氏を引き続き起用している。前々作『The New Order』のメインテーマなども素晴らしかったが、今作も緊張感と重厚感のある音楽で戦闘を盛り上げてくれる。『DOOM』なども担当してる氏の音楽は、脳味噌に直接アドレナリンを注入しているようで、非常に気持ちがいい。

続いて問題点である。
1つ目に挙げたいのはやはりストーリーだ。
初めてやる人には分かりにくいというのは仕方あるまい。一応ストーリーのフォローアップはしてくれるが、やはり全2作、最低でも『The New Order』はプレイしていないと何が何だか分からないだろう。そこは正直仕方ないので、特に問題だとは思っていない。問題というか、賛否両論なのは、味方陣営のイデオロギー対立などが盛り込まれてきた点であろう。前々作のような、悪のナチス帝国をぶっつぶせみたいなノリでは少々無くなってきている。その点は少し惜しいかもしれない。敵キャラクターが魅力的でないのも問題かもしれない。勿論、フラウ=エンゲルのクソ野郎は殺すのに微塵の躊躇いもないクソ女で悪役としては完成されているとは思うが、前々作のデスヘッドとの直接対決のようなアツさはない。むしろボス戦がボス戦らしくないのが問題なのかもしれない。フラウ=エンゲルが巨大ロボで襲ってきて最後にとどめを刺すような展開ならアツかったのかもしれないが、それならそれで前々作と変わらないとの批判もあったであろうし、難しいところだ。

2つ目に挙げたいのはゲームバランスである。
今回はブラスコが途中まで弱体化しているので、ベリハだと超難易度になる。途中で強化が入ると、いつものウルフェンになるのだけれども、そこまでのイライラ感は無視できない。あと追加要素のガジェットが微妙。

3つ目に挙げたいのは、売り方だ。
先に海外版がsteamで発売され、後に日本語版がアンロックされる形式だったのであるが、待ちきれないファンは海外版を即購入し、日本語版アプデを待っていた。そして日本語版がアンロックされた当日、なんと半額セールを実施したのである!!これは早くゲームをプレイしたいと思った熱烈なファンを裏切るような売り方であるだろう。この売り方は非常に不快だったので、ゲームそのものの印象を悪くしてしまったかもしれない。

総評では、お勧めできる。『Wolfenstein』シリーズが好きなら、まず楽しめるだろう。しかし、1つのゲームとして見ると、少し微妙だ。『The New Order』を先にプレイすることをお勧めするし、単純にオールドスクールなFPSがしたいのであれば『DOOM』や『BIOSHOCK』のほうがいいかもしれない。