今日は単発回というか、よくプレイするフリゲの紹介の様な何か。
『きのこたけのこ戦争・IF』
である。
本作は有名戦略SLG「ヴァーレントゥーガ(以下VT)」を元に作られた派生シナリオである。本家VTは中世ヨーロッパ+魔法世界といった感じで個人的にはあまりハマらなかったのであるが、この『きのこたけのこ戦争・IF』は戦列歩兵などの銃兵主体で、重歩兵、騎兵、銃兵、魔法兵、砲兵などを織り交ぜながら部隊を編成することが出来る。
名前から分かってしまうであろうが、このゲームは「お菓子」をモチーフにしている。騎兵のランスがポッキーだったり、プリッツ型のバリスタだったりする。数多く登場する人材もお菓子が元ネタだったり、登場する勢力も製菓会社がモチーフだったりする。
そしてお菓子だけでなく、世界史に登場するような偉人や勢力、または松岡修造や野○先輩、某ロシアの大統領の様な危険なゾーンにまで踏み込んだパロディも展開していたりする。まあそういうゲームだよ。
展開される勢力ごとのプロローグ、イベント、エンディングは熱い展開が多く、パロディー満載であることを忘れて魅入ってしまう。
あとグラフィックが綺麗。ドットの兵士がちょこまか動くのは可愛らしいし、可愛い女の子が多い(ここ重要)。
プレイ画面はこんな感じ。所謂国盗り型で、町から町へ攻め込んでいってどんどん勢力を拡大していく。
戦闘画面。自分から相手の領地に攻め込むことも出来るし、相手から攻め込まれて戦闘になることもある。戦闘は所謂RTS型で、部隊を上手いこと指揮すれば自勢力の4倍の軍ですら返り討ちにしたり出来る。
基本的には重歩兵で殴り合いながら銃兵・魔法兵・砲兵で支援でいいだろう。本体で敵を引き付けているうちに騎兵で迂回突撃して敵の後衛を吹き飛ばすなんてことも出来る。
ストーリーと軽い勢力説明。以下wikiより抜粋。
「現在より遡ること約百年―――
大陸中央部の主要民族の一つであったハゥンマー人とドウリル人の民族分裂問題に端を発した紛争は、その時点まで広く"ブルボン王朝の民"であった民衆らに肌や髪の毛の色、地方の文化的特質といった極々僅かな隣人との差異を強く意識させるに至り、
"民族の自決・分離・独立"という新たな時代のイデオロギーを成立させることとなった。
これにより、長く当たり前の存在であった王権による秩序は、最早、差異を認識してしまった民衆の意思を糾合する物足り得ず、相次ぐ独立運動によりブルボン王朝下の統一王国は事実上の終焉を迎え、永きに渡る民族紛争の時代が幕を開けたのであった……。
―――そして現在
民族紛争の勃発から百年の時を経ても、この熱病のようなイデオロギーは大きく変わることはなかった。
いや、むしろ劇症化し、重篤化していたと言ってもよい。
元・王国民達は各地域の諸民族として自立し、民族的感情と利害が複雑に絡む中、ある者は他民族を従えて興隆し、ある者は他民族により併合され滅亡する。そして、独立運動が起き民族が再び分裂する。
そんな不毛なサイクルを目まぐるしく繰り返していた。
旧ブルボン王朝は反乱と独立運動により、大陸北西部に追いやられ見る影もなく、ハゥンマー人とドウリル人は武力衝突を繰り返しつつも、お互いに決定打を打てずにズルズルと月日は経ち犠牲者も増えていた。
他の諸民族も似たようなもので、常態化する死と流血の中、小競り合いはしつつも、隣人との間に奇妙な日常感覚と"諦観の中の許容"を見出し始めた頃―――
事件が起こった。
東の新興軍事国家であるトゥーハート皇国主導による旧スーギ・ノウコ地区の遺民達の帰還事業の提唱と、自治区設置への人道的協力という名の諸国に対する大陸中央地域の領有権放棄勧告。そして影響圏の保護を大義名分とした大々的な多方面侵攻の開始。
これらの蛮行は、複数の民族的感情を刺激し、湿気かけの火薬庫を起爆させるには十分すぎる火力であり、大陸全土を巻き込んだダンス・マカブルの開演を告げるラッパとしては、おあつらえ向きに過ぎた。
何故なら―――
結局のところ、"許容"は虚構でしかなく、どの民族も"怒る切欠"を探していたにすぎなかったからである。」
"民族の自決・分離・独立"という新たな時代のイデオロギーを成立させることとなった。
これにより、長く当たり前の存在であった王権による秩序は、最早、差異を認識してしまった民衆の意思を糾合する物足り得ず、相次ぐ独立運動によりブルボン王朝下の統一王国は事実上の終焉を迎え、永きに渡る民族紛争の時代が幕を開けたのであった……。
―――そして現在
民族紛争の勃発から百年の時を経ても、この熱病のようなイデオロギーは大きく変わることはなかった。
いや、むしろ劇症化し、重篤化していたと言ってもよい。
元・王国民達は各地域の諸民族として自立し、民族的感情と利害が複雑に絡む中、ある者は他民族を従えて興隆し、ある者は他民族により併合され滅亡する。そして、独立運動が起き民族が再び分裂する。
そんな不毛なサイクルを目まぐるしく繰り返していた。
旧ブルボン王朝は反乱と独立運動により、大陸北西部に追いやられ見る影もなく、ハゥンマー人とドウリル人は武力衝突を繰り返しつつも、お互いに決定打を打てずにズルズルと月日は経ち犠牲者も増えていた。
他の諸民族も似たようなもので、常態化する死と流血の中、小競り合いはしつつも、隣人との間に奇妙な日常感覚と"諦観の中の許容"を見出し始めた頃―――
事件が起こった。
東の新興軍事国家であるトゥーハート皇国主導による旧スーギ・ノウコ地区の遺民達の帰還事業の提唱と、自治区設置への人道的協力という名の諸国に対する大陸中央地域の領有権放棄勧告。そして影響圏の保護を大義名分とした大々的な多方面侵攻の開始。
これらの蛮行は、複数の民族的感情を刺激し、湿気かけの火薬庫を起爆させるには十分すぎる火力であり、大陸全土を巻き込んだダンス・マカブルの開演を告げるラッパとしては、おあつらえ向きに過ぎた。
何故なら―――
結局のところ、"許容"は虚構でしかなく、どの民族も"怒る切欠"を探していたにすぎなかったからである。」
・ハゥンマー民族代表院
本作の主人公勢力その1。モデルは恐らくイタリア。併合イベントも多く、固有兵科も癖がなく使いやすい。どちらかと言えば粘り強く戦うタイプ。キノちゃん可愛い。
・ドウリル民族戦線
本作の主人公勢力その2。モデルは恐らくドイツ第三帝国。固有兵科は火力が高く脆いのが多い。人材は空爆持ちが多く、指定したポイントを薙ぎ払うことが出来て速攻に強い。しかし逆に召喚兵が少ないので長期戦は苦手。タケちゃんはキノちゃんより乳がデカい。
・商業都市同盟アルフォー党
・ブルボン朝ルマンダ国
崩壊した大帝国の末裔。旧秩序を体現する兵力で、騎兵が強い。ブルボン朝だしフランス軍人が元ネタの人材が多いのでフランスがモチーフかな。ここも結構強い。汎用兵科と騎兵を練習するならここ。
・神聖トゥーハート皇国
極東のやべー奴ら。皇国って言ってるし元ネタは完全に大日本帝国。しかし名前は神聖ローマ帝国のもじり。銃兵が強く、騎兵を寄せ付けないが全体的に魔法に弱い。
・ハッピーハッピー科学会
大陸東北部の危険な新興宗教勢力。キリスト教関連のネタが多い。圧倒的召喚量の大量の信者で押し潰してくる。面制圧できる兵科で吹き飛ばしたい。
・グリ公国
大陸西の勢力。列強の中で一番明るい癒し勢力。マスターが修造。熱い勢力。赤い。共産勢力ということでソ連がモデルか。しかしレコンキスタってことはスペインもかな。アスリートを兵士として使ってくる。
・スーギ・ノウコ自治区
流浪の民ということでモデルは完全にユダヤ人。スギニズムは完全にシオニズムが元ネタ。シナリオの闇が深い。詳しくはネタバレになるのでぜひプレイして欲しい。
主要勢力はこんなもん。他にも小勢力が多数登場する。
戦略SLGが好きで近代戦がやりたいなら是非『きのこたけのこ戦争・IF』をプレイしてみて欲しい。ちなみに灰犬はプラリネちゃんが好きです(小声)